殺意の階層

(ファミコン/HAL研究所/アドベンチャー)


はじめに

今回は殺意の階層です。ですが今回のはレビューではないです。ちょっとした小説仕立てにしてあります。文才ないのに。何故今回こういう形式をとったかというと、当初はゲーム攻略を兼ねた紹介にしようと思ったんですわ。でもね、攻略にするとなるとゲーム上で必要とされる情報を網羅しないといけない。要点だけ掻い摘んで説明できればそれがベストなんですが自分はそんなに要領良くないので、こういった中途半端な手段を取ってしまった次第。まあ言い訳ですね。

で、何故殺意の階層を紹介しようかと思ったのは、つい先日久々にプレイして感動したから。っていう至極単純な理由。個人的に気に入っているというのはあるけど、この殺意の階層。僕がこれまでにやってきたアドベンチャーゲームの中でも1・2を争うほど出来の良いゲームだと思っている。まあファミコンのゲームということもあってプレイした人の数はそう多くはないかもしれない。しかもそのさほど多くないと思われるプレイヤーの中には、挫折してしまった人も少なからずいると思う。何故だろう? ゲームの雰囲気、ストーリー、システム・・・・・・・こういった面でとにかくも「嫌い」と思った人に関しては仕方ないと思う。それは御縁が薄かったとしか言いようがない。ただもし多少なりともこのゲームを気に入って、それでいて未だにクリアすることなく途中でやめてしまった人。それらの人の大半はこのゲームの難易度の高さが影響してるのではないかと思う。

確かにこのゲーム、当時のファミコンアドベンチャーゲームの中では格段に難易度が高かったと思う。先日クリアした際にふと殺意の階層を取り扱っているサイトってあるのだろうかと思って探してみると、専門のサイトってのはともかく、結構ゲームの感想を述べている人は多かった。で、それらの感想の中に「これ難しすぎ! 攻略本ないと絶対クリア不可能!!」みたいな事が書かれてたんですわ。いや確かに、難しいゲームだとは思うんだけどさ。そんなこたぁないよ、と寅次郎は思うわけです。現に攻略本無しでクリアしたし。

ではここでプレイしたことのない方に、何故この殺意の階層が難しいと言われてるか説明致しましょう。芸がないけどまずは箇条書きで大まかに四つほど。

1 ゲーム内に時間制限がある
2 重要な情報とそうでない情報の区別が困難
3 一度行ったら二度と行けない場所がある
4 バッドエンドを迎えても、何が原因だったのかわかりづらい

以上、順を追って詳細を説明しましょう。まず1ですが、このゲームにはゲーム内時間が設定されていて、基本的に捜査は午前10時から午後の18時まで。一つのコマンドを実行すると3分が経過し、無駄なコマンドばかり実行していると十分な捜査ができずに一日が終了します。しかも捜査期間はわずか三日。ゲームの展開によっては延長されるんだがこの三日間の間にある程度捜査を進めておかないといけない。次に2ですが、このゲーム捜査開始当初は登場人物同士の人間関係やらゲームに登場しない人物の情報やら、この時点ではこれがどういう作用をもたらすかわからない情報が多く、その情報量もかなりの物なので把握するのが大変だったり。で、次3ですが、これははっきり言っちゃうと事件現場。と、もう一箇所あるけど、基本的に事件直後の現場でやることやっておかないと証拠不十分でバットエンド、これはそのまま4に直結する。無論現場以外でも情報不足等バットエンドの要因となる点は多く、ゲーム終盤においてこの点ではまることが多い。これらの点が当時の他のアドベンチャーに比べて難しい点だ。

と、まあ難易度についての話はこれくらいにしておいて、本文に入ると致しましょう。しかし今回は下手な三文小説以下の文章でこの名作を扱うのだから、読む方々は寛大な心の持ち主であることを祈ります。でも「下手な文章で名作を汚すな」とか「アンタ、これ読み物じゃないよ」とか言われても、反応があるだけ幸せなんですよね、書いてる側にしてみれば。てなわけでもし幸か不幸かこの文章に接した方、掲示板でもメールでもいいので感想ください。お願い。

最後の最後に今回の小説の注意点。一応この小説はゲーム内容に沿って書いていくつもりですが、登場人物の詳細や話の導入部分などは寅次郎が勝手に想像して創作している部分があります。それとゲーム中におけるイベントの順序なども多少ゲームと異なる点がありますのでその辺の所、ご了承ください。尚、この程度の文章でも結構書くのに時間をかけてるので、完結するまでには相当な時間がかかりそうです。ゲーム内での一日分ずつ逐次アップしていきますので、皆さんどうぞ気長にお待ちくださいませ。



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