脚本 山田太一
音楽 宇崎竜童
制作 近藤晉
演出 清水満 重光亨彦 中村克史
出演
平沼銑次(菅原文太)
苅谷嘉顕(加藤剛)
おもん (大原麗子)
高松凌雲(尾上菊五郎)
瑞穂屋卯三郎(児玉清)
大久保利通(鶴田浩二) 他
はじめに
獅子の時代って何だろう? という人はそもそもここを見ることもあまりないと思うが実態は1980年にNHKで放映された大河ドラマである。このサイトの管理人新平はこの大河ドラマっちゅーやつが好きで好きで、どれくらい好きかというと受信料の取り立てに何の抵抗もせずに金を払うほどである・・・・・・わかりづらいか。 まあとにかく大河ドラマ好きなので紹介するのも大河ドラマという安直な発想なのだがそれがなぜ「獅子の時代」なのかということについては多少説明がしたい。
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つまるところ全話DVDが発売されたからなのだが、それというのもこの大河ドラマ。丸一年を通して放送される番組なので(一部例外あり)放映当時にタイムリーに見ていないと後日レンタルビデオで・・・・・・というのが少々厳しいのである。実際一年分全話が商品化されている作品となるとビデオで「徳川家康」、DVDで「利家とまつ」、そしてこの「獅子の時代」くらいであとは一年間を3~5時間程度にまとめた総集編があるのみ。しかもその総集編ですら歴代全ての作品が出揃っているわけじゃないので過去の作品を見ようとしても困難な状態なのだ。 大河ドラマ好きの新平としてはそれがいかにも残念で、タイムリーに見られなかった作品を後にレンタル屋で総集編を借りて見る程度の事しか出来ず、なまじ総集編で面白かったりするとやはり全話通して見たいなあという気になってしまうのである。歴代作品の中には既にマスターのテープがNHKに残っておらず、過去の作品を通してみることがほとんど不可能な状態だとか。そんな状況下でこうして全話DVD化してくれるというのは何と有り難いことか。
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ただ、大河ドラマというのは見る人をかなり選ぶ。歴史好きの人や時代劇の好きな人、あるいは役者が豪華なのでそれを目当てにする人、どんなドラマでもあるていど視聴者層は別れるだろうがやはり民放でゴールデンタイムにやっているドラマとは対象にする視聴者が異なるので、その評価が難しい。 歴史好きの人から見れば「史実を歪曲している」だとか「時代考証がなっていない」などと叩かれ、役者目当てで見ている人からは「話がわかりずらい」などと敬遠されがちである。新平個人に関して言えば歴史は好きだが別に定見も探求心もないので、本能寺の変の黒幕が誰か論議する気もなければ坂本龍馬を暗殺したのが誰かなんてどうでもいいのである。ただドラマとして楽しめればいい。なまじ知識があるとそれが邪魔して楽しめない部分も多かろうと思うのだが、それはさすがに自分の知識不足を弁護しすぎかもしれない。
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要するにドラマはあくまでドラマ、フィクションなのが当たり前という目で見れば中井貴一が最後まで坊主にならなかった(武田信玄)とか北畠顕家が女だった(太平記)とかそういう些細(?)な事が気にならず素直に楽しめるようになります・・・・・・・などと偉そうにぶってみたが、実は新平、歴史物も時代劇も好きと言いつつ架空の人物が主人公のお話って好んで見ません。あくまでも進んで見ることはないって程度で嫌いなわけじゃないです。「喧嘩屋右近」だとか「藤枝梅安」とか見れば面白いし。 まあそんなわけで架空の人物が主人公のこの「獅子の時代」はこれまでレンタルビデオ屋で総集編見かけてもずっとスルーしてきたのだが、扱う時代が幕末から明治という微妙な時期であり、登場人物も大久保利通や伊藤博文などといった有名な人物も出てくるようなので(あくまでも脇役だが)さほど期待もせずに借りて見てみたら意外にも(失礼)面白く、これが全話DVDで出るっつーんだからそりゃもう買うしかないわいと思い、発売日の前日に店をはしごして購入したのだった。そして余勢を駆ってこんなコーナーを・・・。
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というわけで長くなりましたが獅子の時代、各話の簡単なストーリー紹介とその感想などをこれからのんびり綴っていこうと思いますので、お暇な方は見ていってくださいまし。
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