偽典・女神転生 東京黙示録

(PC/アスキー/RPG)

 

 

そうだ、更新しよう

趣味で始めたこのサイトもかれこれ開設より13年。

レトロゲームメインのサイトだったはずが、ゲームネタの更新をすっぽかこと幾年月。

それがなんで今回更新に至ったかというと、HOMM2の時と同様、昔プレイ途中で挫折していたのを 最近になって再開し、今度は無事クリアまで漕ぎ着けたからだった。

そんなわけで1997年に発売されたこのゲームを、2016年にプレイした記録としてここに残す。

毎回あまりゲーム紹介になってないのがお約束だが、今回は更にその傾向強く、自分用のプレイメモといった意味合いが強いがご容赦願いたい。

尚、今更気にする人………というか、このサイトに訪れる人も極めて少ないと思われるので ネタバレに関する配慮は一切しないものとする。や、これも今更か…。

尚、今回このゲームをクリアするにあたり、こちらのサイトで配布してるガイドブックに 大変お世話に………というか、丸々頼り切りでした。ありがとうございます<見てないって 

 

で、どんなゲーム?

こんなところまで辿り着いた人で、メガテンシリーズを知らない人もあまりいないとは思うが、シリーズの中でもPC98とWindowsでしか発売されてないこのメガテンは、知らない人も多いかと思われる。

時系列的にいえば、真・女神転生1の中盤でトールマンが東京に核ミサイルを撃ち、主人達が金剛神界に行っている間の話だそうな。

で、運良く核ミサイルの難を逃れた人々は、シェルターに籠もって細々と生活しているという状況。シェルターに入れない一部の人達は外でたくましく生きているが、そこは悪魔が徘徊する物騒な世界になっていて、デビルバスターなんていう組織が結成されるほど。

初台シェルターに住む主人公の葛城君は、デビルバスター入隊を夢見る若者である。彼がデビルバスター入隊試験の申し込みをするところから、ゲームはスタートする…。

 

こ、この………クソゲーがあああああああ!

いやもう、のっけからアレだが、このゲーム、色々ひどくてね。

まず最初にそのひどいところを知って頂こう。

 

システムがクソ
これまたのっけから身も蓋もないけど、ほんとクソ。
主に戦闘システムとか、2Dマップの移動とか。

前者は半リアルタイムシステムのせいで、キャラが割り込んでくる為、アクションを行わせたいキャラを選択しづらく無駄にストレスがたまる。ボス戦で、敵の先手を打ちたい時にここでまごつくことしばしば。

後者は結構細かい都内地図で見た目はいいのだが、この細かい地図上をマウスでクリックして移動する必要があって、これが実に選択しづらい。コマンド選択式にしちゃうと、未踏の地をぶらつく楽しみがなくなり、シナリオで重要と思われる土地がそれを見てわかってしまう等問題があったと思うが、せめてもうちょっと賢く移動してくれれば…。拠点をクリックしてもアホなカーナビよろしく同じとこ行ったり来たりするのよこれ…。

 

アイテムの効果がわかりにくい
主に回復系のアイテムに多く言える事だが、名前だけ見てもどんな効果がわかりづらい。

一応ステータス画面で見れば説明文は見られるのだが、効果じゃなくて上記のようなフレーバーテキストで済ませてるのが多くて困る。

武器や防具なら装備を試してみて…とかできるが、回復アイテムの大半は消耗品なのであまりそれをする気にもならず、結局使わないままアイテム枠を圧迫し、拾ったアイテムを捨てなきゃならない羽目に。

せっかく説明を載せてるんだから、マニュアルやガイドブックに頼らないように作ればいいものを…。

 

何をしたらいいかわからない
これは一本道のゲームに慣らされてしまったプレイヤー側の問題といえなくもないが、次の目標についての情報が散発的なので、しばしば途方に暮れる事も。

マイト&マジックのように広大なフィールドを自由に歩きまわって、行く先々で起こるクエストをこなしていく内に大本のストーリーに帰結するというのであればいいのだが、このゲームの場合はあちこち行けそうで意外と行ける場所が限られていて、その中にまったくゲームの進行に関係のない場所が混ざってたりするのでほとんど一本道である。

非公式ガイドブックのおかげで進める事ができたが、一本道のゲームであればもうちょっと次のステップに進めやすく、情報を提示してもらいたいものだ。まあ、これについてはプレイヤーの甘えであることは認めるが。

 

消化不良なイベントが多い
もしかしたら、続編に引っ張るつもりだったのかなあと好意的にとりたいところだけど、早坂や三四郎、隊長の話など、ちゃんと顛末を書いてくれよ…と思う箇所が少なからず。

かつての仲間がいつの間にか死んでる、っていうドライな展開は結構好みだったんだけどね。

しかし早坂や三四郎はまあいいとして、用途不明なアイテムでこっちのアイテム枠埋めるのはやめてもらえませんかね、隊長…。

 

その他、細々とした不満はさておいて。

良い点も挙げておこう。

 

仲魔を育てる事ができる
最近のメガテンには疎いのだが、この当時(20世紀)のメガテンは仲魔のレベルが固定で、育てる事ができなかった。なので、お気に入りの仲魔がいても、最後まで連れて歩くのが難しかったのだ。

このゲームでは育てる事ができる上に装備品の変更もできるので、より一層仲魔に感情移入ができる。

ちなみに↑のアズミは、園田亡き後のタルカジャ要員として加入し、もっとも定着率の高い仲魔となった。ナイトブレードや雷迅剣を持たせて以降は、打撃要員としても大活躍する事に。

 

………良い点といったらこれくらいかな。ゲーム的には。

ただ、個人的には、ストーリーや世界観が、上記した悪い点を我慢してでもクリアしたいと思わせるものであった事をここに記しておく。

ストーリーについては他に紹介しているサイトがあるので、多少なりとも興味を持った人は調べてみるといいだろう。もっとも、プレイしたいと思ったところで今となっては難しいだろうけど。

………と、いうところで以下はプレイメモといったところ。ゲームの雰囲気を少しでも感じて頂ければ幸い。

 

初台シェルター
昔1度プレイしていてある程度先の展開は知っていたので、それに備えてトレーニングルームでせっせとレベル上げに励む事に。この辺はやや作業感強。

元が「デジタルデビルストーリー」なだけに「murmur.bin」が送られてきてそこから悪魔が…という展開は面白かった。シェルターという閉鎖的な空間に悪魔が侵入してきたら、そりゃもう大混乱だよなあ…。

ググると出てくる由宇香の例のイベント以外にも、由宇香の妹や西野の妻子のところなど、結構エグい話が盛り込まれていて、この先こんな展開が続くのか………と、ワクワクしながら進める事になる。これでシステムがもそっとしっかりしてればなあ。

 

新宿労働キャンプ
悪魔に対抗するレジスタンスの一員になって、悪魔が占拠する労働キャンプに侵入する葛城君一行。

ここにいるダンタリオンは、Windows版では環境依存により極悪な強さを発揮するとかしないとか。幸いPC98版ではそれほどの強さはないが、昔やってた時より育て方が足りなかったらしくそれなりに苦戦した。

でもまあ、正直このゲームの敵って、こいつ含めごく一部を除いてみんな弱いんだよね。このあたりだと、スライムから入手したセラミックソードと葛城君の特技、武者車でごり押し可能。

 

都庁
ファミコンの女神転生IIに出てきたバエルがかっこよかったので、最初このバエルを見た時ひどくがっかりした。上半身と下半身のバランス悪すぎだろうお前。

こいつもそれなりに強くて何人かやられたものの無事勝利。

しかしこの時の戦闘には生き残った上河君、直後にバエルの最期の一撃から葛城を守って死亡。レベルアップでステータス割り振った直後だというに………。

とはいえ、ちゃんと見せ場をつくって死んだキャラって、このゲームでは珍しかったりする。主人公のいないところで死ぬからな、どいつもこいつも!

 

原宿シェルター
バエルを倒して都庁を悪魔から解放したのものの、その後悪魔との内通を疑われてほうほうの体で都庁から逃げ出す事に。この恩知らずどもがー!

………で、流れ着いた先が原宿シェルター。ここでメガテンお馴染みの邪教の館を見つける。

ここまでの展開では、仲間がほぼ人間固定で仲魔の入る余地がなかったのだが、このあたりからようやくメガテンらしくなってくる。といっても、まずはどんどん悪魔を勧誘していかないといけないのだが。

 

新宿爆心地
真・女神転生で核ミサイル落とされたとこね。

このゲーム随一の噛ませ犬、アドニスがここで葛城と勝負するといって聞かず、来ないと一日遅れる毎に人質を殺していくという。そんなん知らんわー!

アドニスは前座で何度も悪魔をけしかけてきておきながら、自分は葛城と一騎打ちを望んでくる勝手な奴。まあ噛ませ犬なんですぐ倒せるのだが。

入口で別れた仲間の元に戻ると、泪から園田が死んだ事を知らされる。おいおい、俺がいない間に何があったんだ?と思うも要領を得ず。上河の時はバエル戦で戦闘に参加するからそのままにしといたけど、園田の時は先に装備剥いでおけばよかったなあ…。

 

池袋シャンシャンシティ
初台で由宇香を喰らった七人の悪魔超人の1人、アバドンが君臨する池袋にやってきた。

かつての仲間、英美がアバドンに処刑されようとしていたのでアバドンを蹴散らして無事救出に成功。

アバドンを倒したところ、アバドンが喰らった由宇香の左腕をゲット。まるでポケモンみたいな軽さだが、泪曰く、由宇香のパーツを集めれば蘇るかもしれない、との事。

………なんだ、このキン肉マンみたいな展開は。

その後、キレてどっか行っちゃった泪の代わりに救出した英美がパーティーに加わる事に。昔プレイしてた時は、ちょうどこの直後邪教の館でアバドンが作れちゃったのでパーティーに加えてたんだよね。

自分をいたぶった悪魔とパーティーを組んだ英美の心中や如何に?<お前が言うな

 

市ヶ谷シェルター
葛城君の友にして英美の恋人、早坂。

彼もまた、いつの間にか死んでいたばかりか、その死体は研究の為に利用されようとしていた。なんて不憫なやつ………。しかし不幸中の幸い、死体を買い取った日下という科学者が早坂の蘇生が可能と言ったもんだから、英美が日下のところで働くと言ってパーティーを抜けてしまった。

以後の英美は単なるモブキャラと化す。まあそれ以前も大した戦力にはなってなかったけども。そして早坂の蘇生についてはその後ゲームで触れられる事はなく………。

 

上野神殿
秋葉原で出会った相馬三四郎というのは、コミック版真・女神転生の主人公の弟、らしい。OVAにもちらっと出てきたとかなんとか。

その三四郎としばし行動を共にしていたが、それもこの上野神殿にてお別れ。頼りになる仲間だっただけに残念無念。彼のその後についても作中で語られる事はなかった。

これで固定キャラは葛城君と、新橋でスクラップになってたロボ犬ニュートンだけ。このニュートン、拾わなくてもクリアできるのでパーティーの枠を埋めたくなければ敢えて拾わないというのもあり。

日下に直してもらって結構パワーアップした状態だったけど、ウチのパーティーではその後しばらくパッとせず、こりゃ仲魔を増やした方が良かったかなあと思った事も。まあ終盤で大活躍してくれたけどね。

 

ミレニアム総本山
鬼子母神ことハリティーから、道楽息子のピャンカラを探すよう依頼された葛城一行。しかしどこにいるのか皆目見当もつかないまま歩き回ってる内にそんな事は忘れてしまう。や、実際にはガイドブック見ながらやってるからそんなことないんだけど。

で、あたりをつけてやってきたミレニアム総本山にて、メガテン界のベンキマンこと、ベルフェゴールと対戦。ちゃんと用足してから戦えよお前、というわけでさくっと撃破。

その直後に現れたマイトレーヤこそ、探し求めていたピャンカラ………だったんだけど、襲ってきたのでこれまたさくっと返り討ちに。

アイテム使うタイミングわからなくてつい殺ってしまい、その後セーブポイントからやり直したのは内緒の話。倒さずに母親のもとに連れ帰れば、そこそこ役に立つ仲魔としてパーティーに加わってくれる。

 

黄泉
大国主の依頼を受けて、オセに奪われた草薙剣を取り返しに黄泉へ。そこには悪魔化した学生達を侍らせたオセがいた。さっさと草薙剣(と経験値)を寄越すがよい。

オセと戦う前にその取り巻きである悪魔生徒達と戦うんだけど、カタカナで「ヨシオ」とか「ヒロコ」とか出てくるとちょっと可笑しい。あと「アキラ」とか「ミキ」ってデビルマンを意識したんだろうなあ、きっと………。

目的のオセもあっさり撃破。ただこいつ、主人公の属性次第では交渉次第で味方(仲魔ではなく)になるそうな。ラスボス戦で一緒に戦ってくれるらしい。もしまたやり直す事があったら、次はそういう展開を目指してみようか。

 

八重洲地下街
八重洲地下街はマルドゥークという悪魔が造った、というより直したといった方が正しいか。そこで、かつての仲間である山瀬と再会。といってもこいつ、葛城達を裏切って悪魔側についた奴なのだが。

今回も悪魔の指令を受けて八重洲を滅ぼすべくやってきたのだが、マルドゥークことかつての上官、西野にあっさり殺されてしまった。確かにあっさりだが、死に場所を与えられてる分、早坂や園田よりも好待遇だったと言えよう。戦闘シーンがあってもよかったかと。

その後のラマシュトウ戦でマルドゥークも一緒に戦ってくれるのだが、この時装備剥いでおけば後々もっと楽ができたと知るのは後の話。

豊穣の剣がもう一本あれば、ピャンカラも活躍できたんだけどな…。

 

母なる金星
北斗の拳を彷彿とさせる世紀末な東京には、バエル推しのバール教団と、イシュタル推しの母なる金星という2大勢力が存在していた。

ラマシュトウから由宇香の胸部を取り戻した事で、由宇香=イシュタルの復活が近い事を知った母なる金星の教祖から、強引に本部へと連れてこられる。そこには由宇香を喰らった悪魔の一人、アシラトががが。

当然こいつも撃破して由宇香の腹部をゲット。後は頭部だけ………って、なんかガンプラでも組み立ててるかのようだ。まあでも、ミート君はパーツくっつければ復活したしな。

それはさておき、アシラトを倒した事でこれまで上辺では友好的だった教団の巫女達がこぞって葛城を恐れる事に。アシラトまで殺っちゃったの?ヤバくねーあいつ?みたいな。

葛城的には、こいつら全て知った上で利用してたんだなって感じなので、恨みはらさでおくべきかと「襲う」なんて選択肢が出てくる。ここでの「襲う」は殺すんじゃなくて18禁的なアレ。別に絵は出てこないけども。ただそれやっちゃうと属性がCHAOS寄りになるので、ここは視姦する程度にとどめておこう<最低だ

 

中有
基本的に強い武器さえ持ってればごり押しでゆけるこのゲーム。攻撃魔法なんてちいとも使わずとも進めた。

なので中ボス戦でも苦戦することなどほとんどなかったのだが、この中有にいるバールハダドと、その前のアシラトは強かった。と、いうかバールハダドが強すぎたので、先に八重洲に行ってラマシュトウやアシラト倒して経験値を稼いでいたのだが。

その努力の甲斐あって、中有で手に入る豊穣の剣が装備できるようになり、苦戦しつつもバールハダドを倒す事ができた。豊穣の剣は攻撃力もさることながら、攻撃できる回数も多いのだ。

もしまた最初からゲームをやり直す事があれば、その時は葛城のステ振りを体力と器用さに優先する事は間違いないだろう。剣を装備するのに必要な能力が、この二つなのでね。

 

渋谷
渋谷には天使、都庁には悪魔がそれぞれ結界を張って何人も侵入できない状態だったのだが、葛城達が五色不動を復活させた事によって、それぞれの結界は解かれてしまった。

すると渋谷でぬくぬくと暮らしていた連中から、結界が解けて悪魔が侵入してきたから助けてー!という救援要請が。いざ行ってみると選民思想に足をつっこんだ奴らばかりでげんなりである。

最後に出てきた天使ガブリエルも、傍観を決め込んでいて力にはなってくれず、申し訳程度に三つほど質問を許してくれるだけ。経験値にもならず、素敵アイテムをくれるわけでもなく、がっかりな天使であった。

そいや真・女神転生1の時はニュートラルルートで、天使も悪魔も両方やっつけちゃったけど、このゲームではそういう展開ないんだよね。

 

バエル城その1
結界が解けて侵入可能になった都庁を経由し、バエル城へと乗り込む。前回渋谷でガブリエルから聞いた話だと、葛城君、実はバエル城に君臨するバール(ややこしい)の分霊だそうで。

そいやバール、葛城君を我が息子とか言ってたなあ。ダースベーダーかお前は………。

それはさておき、バエル城でまずすることはバールを倒す事ではなく、由宇香の頭部を取り戻す事だった。

泪の手引きもあり、難なく由宇香の頭部をゲットして帰還。帰り際に久しぶりのダンタリオンが立ち塞がったがもはや葛城の敵ではなかった。

市ヶ谷シェルターで揃った由宇香のパーツを集め、ついに由宇香復活!………するにはしたんだけど、なんか心臓が引っこ抜かれてるのですぐ気を失ってしまう。心臓ないのに蘇ったといえるのか?と思うのだが、一応パーティーには加わるようになる。泪と入れ替わりで。

復活した由宇香は、初台で別れた時と同じレベルな上に、心臓がないせいか数歩歩いただけで気絶してしまう為まったく役に立たない。そのまま気絶していてもらってもゲームの進行上まったく困らなかったので、気にせず進める事に。

由宇香の復活時に、バエル城で待つと言って去った泪を求めて再度バエル城へ向かったところ、これまたご無沙汰のアドニス君登場。再登場の度に多少強くはなっているが相変わらず柔らかいのでザクサクと殺ってしまった。さすがにこれで出番は最後だろうと思っていたのだが…。

 

バエル城その2
バエル城はラストダンジョンではあるが、さほど広くもないし、罠らしい罠もない。しかも2箇所もセーブポイントが設けられていて実に親切なラスダンと言えよう。

バールのいる8階を目前に、泪と由宇香、どっちにするのチョイスが発生。泪=アスタルテも、由宇香同様に元々イシュタルの一部なのだが、どちらかを選ぶと選ばれなかった方は死ぬと言われて二択を強要される事に。えー!初台シェルターで共存してたじゃんよ、アスタルテと由宇香って………などと言っててもゲームが進まない為、ここはどちらかを渋々選ぶしかないのだが。

2人のヒロインのどちらを選ぶかという究極の選択………というほど、深い関わりはゲーム中に感じなかったので、今回は初台で寸止めだった由宇香ではなく、押し倒されたんだけど結局ヤっちゃった泪を選ぶ事にした。既成事実は強い。

しかしこのイシュタル、共に行こうと言ってた割にパーティーに加わっていないのでどうしたことかと思いきや、他の仲魔同様にコンピュータを使って呼び出さないといけなかった模様。呼び出すコスト、無茶苦茶高いんですけど!

ゲームもあとラスボスを倒すだけというこの段階において、ヒロインが一仲魔に格下げになった瞬間であった。

 

バエル城その3
ヒロイン格下げイベントにやや呆然としつつ迎えたラスボスがこちら。でもこのラスボスの扱いがえらくぞんざいで笑ってしまう。以下、ラスボス遭遇から戦闘までのやりとりを忠実に再現してみた。

バール:
「よくぞ来た・・・・・・我が妻イシュタル・・・・・・・
 そして我が息子、葛城史人よ・・・・・・・」

イシュタル(泪):
「そんな事どうでもいいわ」

バール:
「何ッ!?」

イシュタル(泪):
「私は、史人についていく
 そして、二人で貴方を倒すのよ!」

バール:
「・・・・・おのれ・・・・・! 裏切りおって・・・・・・・・!
 二人まとめて、冥府の闇に落としてくれる!!」

───戦闘開始───

せっかくラスボスらしく振る舞おうとした矢先に、イシュタルからの全否定を喰らって狼狽えるバール。おそらく用意していたであろう長口上を出す余裕もなく、さも自分が被害者のような言い草で襲いかかってくる。イシュタルの「どうでもいい」発言には思わず吹いたが、裏切られて逆上するラスボスってのも結構笑っちゃうねこれ。

ともあれこれが正真正銘のラストバトル。

これまでのボスと同じ戦い方で特に問題なく倒せるが、HPだけはやたら高いので長期戦になることは必至。

参考までに自分が戦った際のメンバーと戦い方を記載しておく。

メンバー:
1:イシュタル
2:葛城
3:ケルベロス(上の画面だとアブドゥエルだが)
4:ニュートン
5:ヴェスタ
6:アズミ

戦い方:
ヴェスタ・アズミはひたすらタルカジャを唱え、ニュートンは敵の魔法を封じる黒のタリスマン他、アイテムを使用。残りはひたすら殴る。これを延々繰り返すだけ。

装備に関してはゲームを通して店で買う事はなく(泉で交換するアイテム除く)、全て敵や宝箱から得たもののみを使用。なので武器はともかく、防具はほとんど初期装備か裸に近い状態。葛城の武器は豊穣の剣を最後まで。それ以上は能力が高くて装備できなかった。

バールはこれまでのボスと比べて取り立てて強い感はなかったが、仲魔をコンピュータに戻してしまうマハデサマンだけはちょっと厄介だった。何しろヒロインのイシュタルすら、この魔法を食らうと離脱させられてしまうのだ。てか、仲魔になった時点でアイテムの使用すらできなくなってしまったイシュタルより、アイテムが使えるニュートンの方が遙かに役に立ったという………。

 

バエル城その4
最初に敢えて書かなかったが、このゲームはバグが多く、動作も不安定な事が多い。ボス戦で何より怖かったのは、敵の攻撃ではなくソフトの強制終了であった。たまに突然落ちるんだよねこれが。

特にボス戦で時間がかかっている時によく発生したので、一番時間のかかるラスボス戦は、ある意味気が気じゃなかった。無事倒せて何よりである。

………で、バールに勝ってエンディングを迎える直前に、↑のような選択肢が出てくる。女神転生IIをやってる人ならお馴染みのイベントといってもいいだろう。

残念ながらこの選択肢はどちらを選んでも展開に変わりはない。何故ならこの直後にすぐエンディングが始まるからだ。多分これも次作に繋げるつもりで設けた選択肢だったんだろうなあと思う。

蛇足ながらこの直前にも選択肢があり、その選択によっては倒したバールに取り込まれるバッドエンドを迎える事になる。その際、同じくバールの意識にある3体の悪魔が声をかけてくるのだが、因縁のあるアドニスはともかく、残りが何故タムズとバールゼフォンなのか…。そこはダンタリオンやムールムールじゃないか?

 

以前ほどゲームにまとまった時間を割けなくなったこともあって、開始してからクリアするまでなんだかんだで3ヶ月近くかかってしまったが、最後までプレイする事ができたのは、やはりこのゲームに少なからぬ魅力を感じていたからだと思う。

遊べる環境が非常に限られている上に、バグが多くてお世辞にも完成度が高いとは言えないゲームだが、裏を返せばバグ取りをして今のプラットフォームで遊べるようにすれば、もう少しこのゲームにはまる人も出てくるのではなかろうか。

………と、無茶な事を呟いて今回は終える事にしよう。

 

 

………なんで、締めがこいつらなんだ?

 

 

 

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